ちょっといい話
     砕   石

       松浦建設(株) 会長
          山岡 宏三
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 悠久の静寂の眠りについている光石を、発破と大型拡削機により、騒音と粉じんの世界へ連れ出し、コンクリートやアスファルトの主要資材として世に送り出している我々の仕事は、公害及ぴ自然破壊の元区とも呼ばれております。 しかしながら、災害に対する防災施設や快適な生活を守るための施設には、コンクリートやアスファルトの資材は不可欠のものであります。

 また、最近の自然趣向により、石の需要は急激な伸びを見せており、河川の生息動物保護や構築物の自然の美しさを求める傾向が強くなっています。 当社におきましては、2-3年前に較べて砕石の需要が落ちている事もあって、自然石の需要の売上高に占める割合が3倍近くになっています。


 この様に、我々の仕事は、一面で自然破壊と呼ばれる行為により、その事によって得られた材科を用いて自然環境の保護と社会生活の快適を守るために役立っている事をご理解下さい。 現代社会においては、製造業に携わる人は大なり小なり、同様の意識を持っておられることと思います。社会が利便さと快適さを求める限り、現状を変化させる事は避けられないと思います。 但し、後で大きな代償を払う覚悟(支払い可能な範囲)が必要ですが。