Rotary International

A第2670地区テーマ  2006−2007 第2670地区 ガバナー飯 忠悟  
率先して参加しよう
第2670地区 ガバナー 飯 忠悟

1. William B.Boyd RI会長のテーマについて

 「Lead the Way」(率先しよう)と言うテーマをビル・ボイドは掲げました。そして彼は、ロータリーのリーダーであることの真の意味は、クラブと個々のロータリアンを優先することです。ロータリーにおいては、他の会員より偉い会員はただ一人として存在しないと言うことを、肝に銘じておくことである。他より重要な責務に携わる会員はいるけれども、他よりも重要な会員は居ません。一人一人のクラブ会員、クラブ会長、地区ガバナー、理事、そしてRI会長は、みな等しくロータリーの一部であり、ロータリーの未来の一部なのです。

 過去101年間、ロータリーは一つの小さなクラブから大規模で国際的なネットワーク組織となってきました。ユニセフ事務総長のキャロル・ブラミー氏は、「ロータリーは地球という村において尊敬される存在となりました。事実、この世界を地球村に発展させたのはロータリーです。」と言っています。

 今日のロータリーは、如何に官僚制度や不寛容と言った障害が、良識と善意によって克服できるものであるかを示す、この上ない手本です。

 ここで、次年度の強調事項につてふれさせていただきます。カール・ヴィルヘルム・ステンハマー会長と同じく、私は継続の力を信じています。協力の精神を信じています。それともう一つ、持続性も重要であると信じています。

 私たちロータリアンは、「人に魚を一匹与えれば、その日の飢えをしのがせることが出来るが、釣りの技術を教えれば、一生魚に困らない生計を与えることが出来る。」という諺の真理を理解しています。私たちの地域社会をより良いところにするために必要なものは・・・・水です。

 綺麗な水無しには、ほとんど何も出来ません。水がなければ作物も出来ませんし、安全な飲み水がなければ子供の健康を守ることも出来ません。子供達が水から感染症に冒されたり、何マイルも水くみに井戸まで行く日課を強いられたりする限りは、進学も識字率の向上も望めませんし、水は命そのものです。喉の渇きのもとでは人はほとんど何も出来ないはずです。

 全てを書き連ねると、すごく長くなります。強調事項を要約すると以下の如くなります。

  1. 水の保全
  2. 識字率の向上
  3. 保健と飢餓の打破
  4. 貧困の救済
  5. ロータリー家族
   

 識字率の向上は人々を飢餓や貧困から救います。健康も同じです。

 如何にして新会員を惹きつけるか、について時間を費やすことは賢明ではありません。その時間があればクラブの充実に費やした方が、遙かに効果的といえます。何故なれば、ロータリーは適切に機能していれば、現会員を維持し、新会員を惹きつけるに十分な魅力を備えているからです。私たち全員がロータリーの未来に責任を持つものです。

 どうか皆さん、新しい年度には「率先しよう」を実践してください。これが私のテーマであり、全ての皆さんの奉仕活動が着実に世界を変えていくことを私は信じています。

 私たちは、半世紀前にRI会長を務めたハロルド・トーマス氏が『ロータリー・モザイク』の中で述べた目的と同じ目的を持って、ここに集まっています。今も昔も変わる事なき、より良きロータリーとより良きロータリアンです。目的に向かって、時を待つのではなく、「率先して」行動しましょう。

2.新年度地区運営方針について

 「率先して参加しよう」

 全ての行事に率先して、積極的に参加しましょう。参加して友人を作りましょう。ロータリーの根源は友愛です。参加して、知り合いを広めなければ、友人は出来ません。苦労して共に働いた友人はその分、強い友情で結ばれます。

 広報活動を充実して、会員も家族もその一員であることに誇りを持てるようなロータリーにしましょう。元々、我々のロータリーは、世界に誇れる、誰にも負けない存在なのです。

 新世代の活動を支援しましょう。IAC、RAC、RYLA、進んで参加して、次なる世代を育てましょう。

 偏見を捨てて、寛容の精神で異なった世代、職業、趣味、能力、諸々の事柄を受け入れましょう。何故なら、「寛容の精神」こそはロータリー精神そのものだからです。

 ロータリー財団にも米山記念奨学会にも、抵抗感を持たないで、前向きに参加してください。遠くない将来にその実がなることを信じて。

 社会奉仕の継続事業はアイランド・リーグとします。但し、前年同様ではなく、出来ればクラブ単位でスマイルボックスでも設置してください。

3.終わりに

 今年度、皆様にお願いしたいことは、それぞれのクラブが「Lead the Way」の後に、一つだけでも目標を設定して実現に向かって努力をして欲しいと言うことです。「地域社会のために率先しよう」であったり、「WCSのために率先しよう」であったり、それぞれのニーズに合わせて目標を設定していただきたいのです。

 それからCLP(クラブ・リーダーシップ・プラン)は肥大化した委員会構成をそぎ落として、ロータリークラブがダイエットするための計画です。

 増えすぎた委員会を情勢に会わせて、取捨選択し、奉仕のための継続で、結果を出してください。

 地区内の皆さんとスクラムを組んで、友愛と奉仕に邁進するとき、全てに勝って、ロータリーの未来は確固たるものになるでしょう。

 皆様のご協力と友情に感謝しつつ