●遠征記 | ☆ | 久留米城ゴルフ談義 | ☆ | 平成9年9月4〜5日 |
高畑家老 |
殿、本日は、41,40の好成績で3年連続の優勝お目でとうございます。何か一言、お言葉を! |
---|---|
井関の殿 | 素人はティーショットの時、あれもこれもと考える。余は一点だけに集中する。その違いが出たまでじゃ。しかし、大久保彦左衛門もよう頑張った。何でもかんでもスプーンで打っていたようじゃが 2位とは見事じゃ。 |
大久保 彦左衛門 |
有り難き幸せ。これもご家老がグリーン上で殿の玉を誤打して相方2打罰となった為でごじゃりまする。 |
高畑家老 | 今年は、バスの運転を木下藤吉郎と藤岡大奥番頭にまかせましたので、気がゆるんでおりました。一生の不覚。しかし、3位には満足しております。 |
井関の殿 | ところで、古森三太夫はどうした。いつもの元気がないではないか。 |
高畑家老 | なんでも、担当キャディが「感度はいいが感じが悪くて」実カが出せず、4位をキープするのが精一杯だったもようです。 |
井関の殿 | それはおもしろい。もう少し詳しく聞かせてみよ。 |
高畑家老 | そのキャディーは、若くて美人だったそうですが、コースの状況を聞けば言葉少なく「左はOB、右は1ペナ…」、ナイスショットはほとんどバンカー、その上、カートからは降りない、バックさせない、クラブは持ってこない。文句を言おうと顔をよく見ると眉毛をそっている。さすがに一緒に回っていた神田足軽頭も何も言えなかったそうで、その結果、今年はにぎりも馬も取れず、帰りのバスの中で遠征前に出したニコニコ箱の予約金2,OOO円の内、1,OOO円でも返してもらえないかと、増田隠密頭に頼んでいたようです。 |
井関の殿 | 瓦版屋の大木も言っていたが、古森三太夫の時代は永久に終わったようじゃ!淋しいかぎりじゃ! しかし、何もないのに名門ゴルフ場のキャディーがそんなに不機嫌な態度を取るものなのか、理解できん。増田隠密頭に調べさせい。 |
(その二) | |
増田隠密頭 |
殿、原因がわかりました。 |
井関の殿 | それは怒るのが当然じゃ。代官を呼べ! |
井関の殿 | 代官、…でかしたぞ!余の三連覇によくぞ貢献した。 |
代官 | ・・・・ |
井関の殿 | 話は変わるが猪川勘定奉行! ゴルフ場に旅行代金全額を忘れたというではないか。この旅行の責任者としての功績はおおいに認めるが、注意せんと猪勘定!! |
高畑家老 |
殿、それには深い訳がございます。奉行はこの2〜3ヶ月、スコアーが天文学的数字で端から見ていてもかわいそうなぐらいやせて、悩んでおりました。今日の出だしもOBにこそならなかったもののトリプルスタート。グリーンに向う後姿は毛のはえたオバQのようだったそうです。その奉行が上がってみれば49・50の100を切る好成績!(彼にすれば)頭の中がパック、いやパニックを起こすのは当然だと思われます。 |
井関の殿 | そうであったか。余にはあまりやせているようには見えないが。 |
井関の殿 | ところで奉行!二年前の九州遠征では「まんぐりがえし」とやらでえらく盛り上がっていたようだが、今年はどうであったのじや! |
猪川 勘定奉行 |
山ちゃんに紹介してもらって行った久留米の「佐々木」という料亭は殿もご満足いただけたように味のいい店でごわった。特に今年獲れたマツタケの串刺しは、最高に美味。あまりのおいしさに神田足軽頭などは、マッタケをほおばりながら"なんだかんだ"ほえまくっておったでごわす。 ごわすの次はろくだす。 |
井関の殿 | ??? |
猪川 勘定奉行 |
その後、スナック「○○○」でオラと藤岡大奥頭と足軽頭と大木瓦版屋と山ちゃんと計5人で「カラオケ」などをしながら殿を待っとったでごわす。そこへ増田隠密頭がぶらっとやって来て言ったでごわす。 "店がわからんので隣のビルのスナックの姉ちゃんに聞いてやっと来れた。 |
増田 隠密頭 |
|
ママ | "ママ"それはよかったですね。 |
増田 隠密頭 |
"ママ、あの店は美人ぞろいじゃな!ここよりはだいぶええ!!" |
井関の殿 | "♪ええとこええとこええとこな〜" |
(その三) | |
猪川 勘定奉行 |
歌っているばあいではないでごわす。 |
井関の殿 | すまん、すまん。で、その後どうしたのじゃ。 |
猪川 勘定奉行 |
その後、「南京侵攻」というラーメン屋でラーメンを食ってから藤岡大奥頭が山ちゃんに女がいるのではないかと疑いだし、その証拠をさがしに山ちゃんのマンションに行ったでごわす。 部屋に入ると山ちゃんの明日の朝食のアンパンを食らいながら暑かったので窓を開け、5人で大きな声で「しゃべってると、突然下の部屋から 「ジャカマシィ〜〜〜!!!」 思わずアンパンが口から飛び出したでごわす。夜中の1時頃でごわった。こわかった。こわかった。 |
井関の殿 | それは、当たり前田のクラッカー(チョー古い!) あとの山ちゃんが心配じゃ! |
高畑家老 | 殿、内緒の話ですが、猪川勘定奉行は山ちゃんの部屋にも旅行代金の入ったカバンを忘れたそうでごわす。もとい、そうです。 |
井関の殿 |
二度目か?奉行にも困ったもんじゃ。ということは今回は色気のある話は無かったということか。よし。よし。 |
代官 | 色気といえば殿、越後屋があやしいでござる。瓦版屋の話によると、料亭「佐々木」を出た後、屋台でラーメンを食べながら、年の頃は、40前後の知的美人と話をしている所までは分かっているのですが、その後の消息がつかめません。 |
井関の殿 | 何、知的美人とな!それはチテキ! 代官。早速その後の足取りを調べてみい! |
代官 |
はは。 |
代官 |
これ、越後屋、白状せい!屋台で40前後の知的美人とひそひそ話をしているのを瓦版屋に目撃されているのだぞ。ホテルに帰ったのは午前2時というではないか。 |
越後屋 |
お代官様、それだけはお許しを!手前には「和子」という色白でかわいい女房がめりやす。いや、おりやす。この事がばれたら三下り半ものでやす。 |
代官 | 越後屋!うぬも悪じゃのお。 いつじゃ!! |
代官 | 殿、越後屋は屋台で隣に座った女性に、帰る道順を聞いただけのようです。 |
井関の殿 | そうか、そうじやろ。おもしろくないのお! |
水野足軽 | ”白犬のシッポ・・・尾も白い” なんちゃって! |
井関の殿 | 下がれ、下がれ!! |
その4(最終編) というわけで久留米でのゴルフ談義は終了し、舞台を大分の城島カントリークラブに移して、最終戦が行われた。 この日のHDは昨日の優勝者のHDを元に決めた新HD。全員に優勝の可能性がある。 越後屋こと松田はHD22、HD7の山内と馬一番人気。 2番手にHD22の神田が続く。予想通り松田がOUTを42、山内が"こけちゃった"で神田が44で上がる。 昼食時の二人の顔がやけにでかい、声が大きい。 ところが、IN入って松田がおかしくなった。INの12番、2打目がバンカーに。そしてバンカーアウトの一打、一瞬ボールが消えた。 なんと上着のポケットに!悪いことは重なるものでそれを皆んなが笑いをこらえながら見ていたのである。これで2打罰。結局これがたたってINは50。 神田は、なんだ神田いいながら17番まで優勝を射程距離においていたが、谷越えの最終ホール!最高のスウィングでボ一ルを捕らえたと思った瞬間、「ななせ」が脳裏をかすめた! ”なんだ〜” 神田かい絶叫と共にボールは谷底へ。 いつものことである。 遠征前、評判の高かった山岡も久留米でなぜか腰を痛めたのがたたって不調。 堅実さが売りものの木下も、井関、古森、大久保の曲者3人衆に囲まれてはなめこに、いやなめくじに塩である。 そんな中で伏兵城戸が粘りのゴルフを展開。再三のピンチも運送業だけに「運」に助けられ、41,42のハイスコアーをキープ、首位に立った。 しかし上がってみれば、前半の貯金がものをいった松田と同ネット。 愛が無くとも年の差で、1位・・・松田 2位・・・城戸 3位・・・神田の順で熱い戦いは終了した。 玄関で出迎えの妻に松田がポツリと言った。 "やっぱりおまえがええ!" おわり 大木会員 記 |
---|